MAYO ZONE



思想



成り上がり



このホームページを初めて、10年になる。

その間、俺が10歳、年を取ったように、見ていて下さる諸兄にも、10年といふ年月が流れたことと思う。

10年の間、さまざまな人と知り合え、肌を重ね、一献やり、なんて「いい出会い」があった。

なかでも、このホームページを通じて、少年が大人になり、人を支配する愉悦を覚え、勝ち組にいる…そんな人と仲良くしている。

俺の「ゲイとしての右寄り思想」に、とても共感しいてくれて、感化されている人なので、その方の許可を取った上で、その方の「成り上がり」を紹介したい。



 リクトと知り合ったのは、このホームページを初めて、すぐの頃、リクトはあどけなさのある高校生だった。黒い靴下に異常な偏愛があり、このホームページに辿り着いたという。

俺がシルキーな、透けない程度に薄いビジネスソックスを履いて迎えたのに対し、紺色のブレザー、グレイのスラックス、黒革ローファーという、学校帰りの「制服姿」で、俺ん家へ来たリクトは、ありきたりの、カジュアルな、リブ編み黒靴下を履いていた。

今の時期にしか履けない黒靴下のような気が、俺はして、それが却って、魅力的だった。

リクトは俺と、黒靴下でプレイしたかったようだったし、俺もしたかった。

でも、学校帰りの高校生に手を出す勇気もなかったし、大人として「いい格好」もしたかったので、何もせず、リクトのリクエストに応じて自身の所有するビジソをみせてやり、好きなものを履くことを、勧めた。

リクトは目を輝かせ、俺のビジソを何足か履き、興奮していた。

そうして、たまに会い、黒靴下談義をした。

リクトは、一流の有名私立大学に現役で合格し、そのことを告げに挨拶に来た日、俺はアルマーニのリブビジソを贈り、初めてリクトを抱いた。

2人とも、全裸に黒靴下だけという格好だった。

俺の胸に甘えて来るリクトを、可愛いと思った。俺はリクトの口でイき、リクトは俺の薄手のビジソで挟まれ、しごかれながらイッた。



 リクトが大学生になったと同時に、それまで控えていた性行為は解禁となり、俺とリクトは黒い靴下で抱き合い、ザーメンを放出した。

やがて、リクトは成人式を迎えた。大人の仲間入りをしたわけである。

俺は、黒革靴、黒靴下を贈って、スーツ姿のリクトに花を添えた。

スーツ姿のリクトを伴って、俺もスーツ姿で「ある場所」へ、リクトを案内した。

大人として、スーツを着ることが愉悦になり、スーツを着ることに、一種の優越感を覚える場所・・・それは俺が飼っている賎民の部屋。

俺はこの賎民に黒革靴を舐めて磨かせ、黒靴下を嗅がせている。その賎民の部屋にリクトを連れて行った。

突然の貴人の来訪に、賎民は狼狽しながらも、服をすべて脱ぎ、全裸になると、恭順の意思を示すように、俺の黒革靴の爪先に唇を押し当てた。

帝国臣民の支配を受けるべく、列島に連れてこられた民族の末裔・・・当然、スーツなど着られるはずもなく、スーツをキメた帝国臣民に奉仕することを至上の喜びと感じていた。

俺は黒革靴の爪先で賎民の額を小突くと、「いまどきあるのかよ」という赤茶けた、薄汚れた畳の居間を、リクトを伴って、平然と黒革靴のまま、歩いて簡素なソファーにリクトと並んで座った。

土足で他人の部屋に上がるなんてはじめてだったのだろう・・・リクトは少し浮ついているようだった。

ぎこちなくもあるリクトに対し、俺はリードするように、足を絡ませ、肩を抱き、スーツの上着の中に手を入れ、胸をまさぐった。

スーツ、黒革靴、黒靴下で甘く抱き合い、快楽を貪る俺たちの前にひれ伏し、着衣などない賎民は、臣民である俺たち二人の黒革靴を舐めて磨いた。俺のホームページをみて、そう言う世界に憧れていたというリクト、実際に履いている黒革靴を、年上であっても身分の賎しい者に舐めさせることが、想像以上に快感だったのだろう、リクトのファスナーを下すと、屹立した砲身があった。それを優しく撫でている間も、賎民はリクトの黒革靴を舐め、黒靴下に鼻を押し付けていた。

「ああ,僕、ああ」

そう言ってリクトは俺の胸にすがった。

そんなリクトの顔を少し上向かせ、キスをした。

俺のキスを喜ぶかのように、リクトは俺の唇を勢いよく吸い返した。

リクトの唇が離れた時、

「あ~、イク」

という声が漏れた。

俺がしごいていた手をリクトの砲身から離すと、それまで黒革靴を舐めていた賎民は、すかさずリクトの砲身を口に咥えた。

リクトのザーメンは賎民の口中に流れ、賎民はそれをありがたく飲んだ。奴等にとって貴重な蛋白源なのだろう。

リクトに続いて、俺が賎民の口中にブッ放した時も、ありがたがって飲み干した。

2人がイッて、スッキリした後も、賎民は、奉仕させてもらえた感謝を込めて、俺たち臣民の黒革靴を舐めて磨いた。

そんな賎民の顔を黒革靴で踏んで、蹴って、立場を痛感させてやる・・・そんなふうに遇しているし、その所作をリクトにも教えた。

 こうして、黒靴下を介したリクトとの関係は続き、2人で会う時は、ビジソを履いて絡み、賎民の部屋に降臨する時は、日本臣民の優越性を黒革靴、黒靴下で、思い知らせ、奉仕を受けている。

「革靴が汚れたから、磨かせに行こう」

なんてリクトの方から言ってくることも多くなったし、賎民に飲精させた後の、革靴での処遇も堂に入ってきた。

俺たち2人がしごき合い、賎民に黒革靴の爪先で指示を与えあったが、しごき合う事で、スーツ、黒革靴、黒靴下の帝国臣民2人の高貴なザーメンは畳敷きの床に流れ、賎民はケダモノのように、四つん這いで、直接口で舐め取り、摂取した。

その、意地汚さを蔑みながらも、俺たちは、スーツを着ている優越感の中、賎民の頭を黒革靴で踏みつけ、俺たちが下賜したザーメンの中へ、埋没させた。



 大学卒業と同時に、リクトはさる大きな有名企業に就職し、文字通り「勝ち組」を地で行った。

あどけない、どことなく「弱弱しさ」さえ、あったリクトは、キリっとした、「凄み」さえあるリーマンへと変貌した。

靴を舐めて磨かせる賎民のところへも、一人で行くこともあるようになった。

賎民に磨かせるリクトの黒革靴はいつも光っていて、威厳に満ちていた。

リクトは、その処遇にも変化がみられるようになった。

残虐さが増した、というか、責めて喜ぶ度合いが強くなった。



 リクトが、入社3年目に、「ある事件」が起きた。

賎民の部屋へ黒革靴のまま上がり、ソファーに座ってまさぐりあう俺とリクト。スーツを着て、足を絡ませる臣民の足元にひれ伏し、全裸で臣民の黒革靴を舐めて磨く賎民・・・賎民の額を黒革靴の尖った先端で小突く所作にも、支配者としての威厳が感じられるようになったリクト・・・

賎民の靴舐め奉仕を受けながら、感じているリクトを、俺が抱き寄せ、キスするのが、いつもだが、その夜、初めてリクトにキスを拒否された。

リクトは意地悪く下を向いて俺の唇を拒絶すると、冷笑を浮かべながら、言った。

「俺の唇じゃなく、違うところに口づけしてほしいんですよ」

リクトはそう言うと、賎民に与えていない方の足を、俺の鼻先へ突き出した。

リクトの発言と所作を天啓のように感じた俺のカラダには電気が走り、社会人生活を積むほどに、不良リーマンっぽくなってきたリクトの支配を受け、隷属したい情動が瞬時に全身を駆け抜けた。

俺はリクトの黒革靴を舐め、黒靴下にむしゃぶりついた。

ファスナーから、天を指すほどに屹立した砲身を取り出すと、リクトはそれを、賎民の口に与えた。

賎民がリクトの砲身を味合わせてもらっている間も、俺はリクトの黒革靴を舐め、リクトに黒革靴で蹴られていた。

賎民がリクトのザーメンを飲ませてもらえる恩恵に浸りながらも、俺はリクトの履く黒い靴下のエキスに甘んじるしかなかった。

砲身を口舌奉仕させてもらえたのは賎民で、俺は終始、リクトの足元に、ひれ伏し、砲身も与えられず、賎民以下と遇された。

その屈辱感は却って俺に被虐性分を目覚めさせ、あどけない高校生から、不良っぽいリーマンへと変貌を遂げたリクトに征服され、支配を受けたい欲求が押さえきれなくなった。

この日を境に、俺のホームページの「思想」コーナーに傾倒していた青年に、書いた通りを実践されることになった。

自分を縛るための縄を自分で綯ったような感じだが、嬉しかった。

プレイは俺たち2人の時と、賎民に黒革靴を清めさせて、その「見返り」として、ザーメンをあたえるという形式だった。

どちらの場合でも、最年少のリクトが、絶対君主であり、暴君であり、残虐な支配者である。

年上の俺や身分の賎しい被征服民は、リクトの忠実なる下僕であり、リクトの支配を受けることに、至上の喜びを感得している。

賎民に黒革靴を舐めさせに行く時、あの日以来、リクトの砲身を口で戴けるのは、賎民であり、俺は最後までリクトの足元に這い蹲い、リクトの黒革靴を舐め、黒靴下を嗅いだ。

賎民以下と扱うことで俺に屈辱感という「責め」を与え、賎民がいきり立ったリクトの砲身をしゃぶるサマを見せつける苦痛で、責めた。

2人のプレイの時は、俺もリクトの砲身を戴けるが、それはリクトの責めを受けて、耐え、俺が懇願し、リクトが納得した場合、戴ける。

上に立ち、人を支配し、自分の下に置くことのカッコよさを知ったリクト・・・秘められた快楽では、若いSリーマンとして、年上被征服民の上に君臨し、己が「責め」の愉悦のため、相手を蹂躙した。

リクトの、そうした姿勢は、仕事でも「いい意味」でいかされた。

攻撃的な性向を覚えたリクトは、「責めのビジネス」を展開し、それが会社で評価され、25歳で大手企業の営業部長になり、部下を掌握しているといい、睥睨する部下の中には、業績の上がらない「年上ダメリーマン」も多いらしい。

昼間の世界でも、君臨する喜悦を知ったリクトは、年上部下を配下に置き、指示を与え、時には𠮟責することに、快感を覚えた。



 リクトが成り上がると同時に、着用する黒革靴・黒靴下も変わっていった。

初めて会った時、高校生で、どことなく「弱弱しさ」があり、俺のビジソを履いて、興奮していたリクトだが、大学入学、成人式、一流企業への入社といく過程で、今までとは違う黒革靴を履き、3足1000円の「吊るしてある」ありきたりのビジソとは違う、大人の黒靴下・・・それは、どことなく威圧的で、上に立つ者の足を包むのにはよく、ややもすると「攻撃的」でさえある黒靴下・・・を着用するようになっていった。

プレイをするため、リクトに会うと、そのことを痛感する。

黒いエナメルのヨーロピアンシューズに黒いナイロンの靴下だった時など、「あぁ、リクトもついに黒いナイロンの靴下、履くようになったか・・」と、この後リクトに残虐に遇される期待と相まって、俺を喜ばせた。

ある冬の夕方、賎民の部屋へ行こうとなり、待ち合わせ場所に現れたリクトの、なんとも「Sリーマン然」としている姿に、強い衝撃を禁じ得なかった。

リクトは、スーの上に黒革トレンチコートを着て、手には、よく鞣した黒革手袋を嵌めていた。

緩く掛けたコールドパーマは、プレイボーイ風で、ドロップアイのミラーのグラサンが「凄み」を添えていた。

足元は、スーツに合わせる黒革ブーツで、スマホを操作するためにベンチに腰を下ろすと、足を組んで、ブーツの中を、俺に見せつけてきた。

黒いナイロンの靴下が、そこにはあった。

冬の寒い時期でも、リクトは、黒いナイロンの靴下を好んだ。

威圧性を感じているのだろう、相手をイタブる行為をする時は、よく履いていた。

リクトの、ドレスブーツの中身が黒いナイロンの靴下なのにハッとした俺に、俊敏に気付くと、リクトは俺の耳元で呟いた。

「ナイソに見えるかもしれないけど、これ、黒いナイロンのメンズパンストなんだ」

賎民の部屋へ着くと、いつも通り俺とリクトはソファーに座り、抱き合って、いちゃつきながら、賎民の靴舐め奉仕を受けた。

俺たちがスーツをキメていて、殊にリクトはスーツの上に黒革トレンチコートを着込み、黒革手袋を嵌めて、ドロップアイのミラーのグラサンをかけているという「凄み」のあるいでたちなのに対して、賎民は、いつものように全裸だった。

やがて俺は、リクトに命じられて、ソファーを降り、リクトの前にひれ伏すと、賎民と並んでリクトの黒革ドレスブーツを舐めた。

リクトの黒革ドレスブーツで顏を蹴られ、踏まれた。

と、これはいつものことだった。

が、この日は違っていた。

スーツを脱ぎ、黒いナイロン靴下だけを付けた全裸になることを命じられ、その格好になった俺は、リクトによって、手錠と足枷で拘束され、薄汚くやけた畳の上に無造作に転がされた。

リクトはドロップアイのミラーのグラサンを外し、それを賎民に渡した。

賎民は丁寧に受け取ると、リクトの背後に回り、黒いウレタンマスクをリクトに付けるという奉仕をした。

リクトの、グラサンを外したことによって露呈した鋭い眼光は、黒マスクで鼻と口を隠したことによって、協調され、不条理な威光を放っていた。

儀式でも始まるかのような、厳粛な空気の中、賎民が恭しく、何かを捧げ出した。

それは鞭

しかも細く長い

リクトは、それまで嵌めていた黒革手袋を外すと、より長い黒革長手袋に嵌めなおした。

長さがあり、どんな動きをしても、手首の肌が露出することはない。

「鞭を素手で持つのは道に反するんだよな、アー、マヨ」

俺の思想を実現してくれていることだな、と、嬉しくなった。

と同時に、この発言以降、リクトは俺を「マヨ」と呼び捨てにした。

その黒革長手袋で覆われた手に握られた鞭は、拘束され、転がされた俺へと、降り注がれた。

「勝ち組」リーマンとして、人の上に立ち、被征服民に下った相手を蹂躙し、「勝ち組」が、その威光を思い知らせるには最適な責め具で、年上傘下を、打ち、打ち据え、苦痛を与えた。

リクトが鞭で打つ初体験として選んでもらえた俺・・・リクトの鞭は、次第に南の島のスコールのように激しく俺を打ち付けた。

抵抗できないように拘束されている俺は、苦痛に喘ぎながらも、立派になりあがったリクトを見た。

冷たく蔑むような一瞥を俺に注ぎ、黒革ドレスブーツで、俺の顔を踏み、鞭を振るうリクトが俺の思想に感化され「勝ち組」になったこと、さらには、「勝ち組」としての「優越性」を体感する「残虐な営み」のエジキになれたことに大いなる満足を覚えた。

俺の顔を黒革ドレスブーツで踏み、蹴りながら、カラダには鞭のシャワーを浴びせる帝王・リクト・・・俺を虐待することで、その残虐な性欲は極限に達し、スーツの下のファスナーから、痛いほどに屹立した砲身を取り出すと、それを賎民の口へ挿入した。

俺を苦痛で喘がせながら、そのことによってもたらされる砲身の屹立の恩恵を受けるのは賎民だった。

俺を残虐に責めることによって、マックスに達したリクトの砲身は噴火し、ザーメンは賎民の口と喉に流れた。

リクトのスーツが汚れないように、賎民は最後まで💋で始末し、俺の顔は最後まで、リクトの黒革ドレスブーツの下にあった。

リクトと俺の2人の時は、俺がリクトのザーメンをいただけるが、賎民の貧屈に出向き、黒革靴を舐めて磨かせて、そのままプレイになる時は、リクトは俺に苦痛を与え、苦しむ痴態を蔑視しながら、そのことによって、いきり立つ砲身を賎民に与えるのが常だった。

賎民は日本臣民の崇高なザーメンをありがたがって飲み干した。

そこにあるのは、俺には「おあずけ」を食わせる精神的責めだった。



知り合った最初の時、まだ高校生だったリクトは、ありきたりの黒革ローファーに、ありきたりの黒リブソックスを履いていた。

一流大学を卒業し、一流企業で働き、人の上に立ち、年下だろうが、配下に置くことに、悦びを覚える性分に気づいたリクトは、プライベートの残虐な性欲だけではなく、仕事でも若くして「上に立つ」ことを思索していた。

年上を蹴落とし、配下に置き、指示や命令を与える・・・そうなっていったリクトは、威圧的でさえある黒革靴を履き、大人の男の色気が漂うような黒靴下を履いて、「勝ち組」であることを誇示した。

黒革靴は、サイドレース、ダブルモンク、サイドゴアブーツなど、「相手を威圧する」のに相応しい黒革靴を多数所有し、職場で、その権勢を示し、仕事後、その靴で、被征服民を虐待し、その残忍な性欲を満たした。

黒靴下も同様で、メッシュ、リブハイソックス、ナイロン靴下など、男の色気を感じさせる黒靴下を履くようになっていった。

「勝ち組」へと「成り上がる」と同時に、着用する黒革靴や黒靴下も、品の良さを匂わせながらも、どことなく威圧性を帯びたものを好むようになっていった。

それが、このホームページの「思想」のコーナーに感化され、実践した結果だというのが、俺としては嬉しくて・・・その「勝ち組」リーマンの支配欲の性欲のエジキにしてもらえることに至福を感じる。

いつも思っている。

「上に行くため、俺を踏み台にしてくれ」

「このホームページを通じて君のような黒革靴・黒靴下で征服する烈士が出て来てくれたこと、最高に嬉しい」



 「これから行くから・・・」

リクトさまからLINEが来た。

リクトさまのオフィスからウチまで40分くらい、俺は全裸になり、目隠しをして、ヘッドホンで大音量の音楽を聴き、正座して、リクトさまの降臨を待った。

目隠しは視界を遮り、大音量が流れるヘッドホンは聴覚を奪った。

俺は自分からリクトさまの降臨を認識できない。

リクトさまが、黒革靴を履いたまま、俺ん家の廊下を、邪悪な靴音を響かせて歩いても、聞くことができない。

リクトさまの崇高な黒革靴が、俺の顔に邪意をはらんで蹴り込まれることによって、俺は初めて目の前に、支配者であり、帝王であるリクトさまがいらっしゃることを知れる。

リクトさまの黒革靴で顔をハッシと蹴られ、目の前に高貴な「勝ち組」年下リーマンがいることを知り、慌てふためきながらも、リクトさまの黒革靴を手探りで探り当てると、恭順の意を込めて、舐めた。

ひとしきり舐めて、リクトさまが納得すると、黒革靴で、顔やカラダを踏まれ、蹴られた。

それに耐えると、リクトさまの一日分のエキスが沁み込んだ黒靴下にむしゃぶりつかせてもらえる。

チョイ透けの黒無地の靴下・・・シルキーなタッチで、気品があり、「勝ち組」に相応しい一足を、リクトさまは好んだ。

無論、ナイロン靴下も、メッシュ黒靴下も、リブハイソックスも履いていたが、このシルキーな黒無地靴下が多いように、俺には思える。

プレイの最初では、黒革靴を履いたまま、ズボンの裾と黒革靴の間に露呈する「勝ち組」リーマン・リクト帝王様の、崇高な黒靴下にひれ伏し、鼻と唇を押し当てた。

「ゆるし」が出ると、俺はリクトさまの足を恭しく捧げ持ち、黒革靴を脱がせた。

堰を切って流れ出す奔流のように、リクトさまの黒靴下にしがみつき、口を押し当てた。

エサを与えられた犬のように、味わい尽くす俺を蔑みながらも、しばらくはそのままにしておき、やがて、リクトさまは、黒靴下の足で、俺を蹴倒すと、その黒靴下の足で、俺の顔や、勃起したチンコを踏み躙った。

男の汗が沁み込んだ黒靴下で顔を踏まれ、その微香性の帝王の足の芳香と、征服される悦びと、「勝ち組」のエリート意識を鼓舞する「エジキ」になれることの充足感・・・それらが相まって、俺は至福の中、リクトさまに鼻と💋を中心に、顔を踏まれながら、リクトさまの黒靴下を嗅がせてもらえ、顔を踏まれという屈辱感と、「勝ち組」年下リーマンに征服される喜悦の混然とした中にいた。

勃起は続き、黒靴下でチンコを踏みながらも、リクトさまは、吐き捨てるように言った。「フン、俺に虐められて、ココ、こんなになってるジャンか・・・もっと虐めてやんねーとな」



 その日は寒かった。

スーツをキメて俺の部屋へ降臨してくださったリクトさまは、軍装とも思えなくもないロングコートを着込み、ドロップアイのミラーのサングラスを掛けていた。

足元はスーツ用の黒革ショートブーツで、その上端にチョイ透けなシルキーな黒靴下が伺えていた。

いつものように、リクトさまのドレスブーツを舐めていただかせていると、その日は靴舐め奉仕が長いように思えた。

「いつもなら、そろそろ黒靴下で顔を踏んで、嗅がせていただけるのに・・・」

その日はなかなか「微香責め」に移行しなかった。

俺はいつまでもリクトさまの黒革ドレスブーツを舐めていた。

その日に限って、ドレスブーツで俺の顔を踏むでもなく、蹴るでもなかった。

ただリクトさまの前に這いつくばって、全裸の俺は、床に踏み置かれたリクトさまの黒革ドレスブーツを舐め続けた。

その時間はいつもより、数段長かった。俺はそれを怪訝とも思わなかった。

椅子に座って足を組んだリクトさまの黒革ドレスブーツへの「舐め奉仕」が長い時間、続いた後、リクトさまの黒革ドレスブーツの右足つま先が俺の顔に「ハッシ」と蹴り込まれた。

突然の所業といつもより痛い蹴りに俺はのけぞった。

そんな俺を冷たく見下しながら、リクトさまはドロップアイのミラーのグラサンをはずすと、シルキータッチの黒いマスクをつけ、口と鼻を覆った。

黒マスクで口と鼻が遮蔽されることにより、リクトさまの眼の残虐なギラつきは強調され、凄みさえ、あった。

床に倒れ込んだ俺を手錠と足枷で拘束し、自由を奪った。

俺の顔に黒革ドレスブーツの踵をグリグリと踏み込ませると、コートのポケットから黒革手袋を取り出して、嵌めた。

リクトさまが黒革手袋を嵌めると、何が起きるか・・・俺は知っていた。

「アレガ来ル」

俺はこれから与えられるだろう痛みに恐怖を覚えながらも、年下勝ち組リーマンに虐待されることによってもたらされる愉悦に胸躍らせていた。

リクトさまが黒革手袋を嵌めて握ったもの・・・それは鞭だった。

鞄の中に、蛇が蜷局を巻くように格納してあった鞭を取り出すと、黒革手袋を嵌めた手で握り、その鞭は俺のカラダに振り下ろされた。

「鞭は素手で持ってはいけない」

という俺の「説諭」を実践していると言う。

黒革手袋を嵌めた手で鞭を振るうまでに「成り上がった」勝ち組年下リーマンのリクトさま・・・スーツをバシッとキメ、邪悪な軍装ともとれるロングコートを着込み、黒革ドレスブーツを履いている。

黒革手袋を嵌めた手は鞭を握っている。

そんなリクトさまの足元で、全裸で手錠と足枷で拘束され、生殺与奪の権の一切を勝ち組年下リーマンのリクトさまに掌握され、残虐な性欲の対象物となっている年上の俺・・・俺はリクトさまの黒革ドレスブーツの靴底で顔を踏まれながら、鞭で強く打たれた。

その鞭は、黒革手袋を嵌めた手で握られている。

素手よりグリップがいい分、力が入る。

何より、威圧的で、相手に与える被支配感を存分に誇示できる。

リクトさまの振るう鞭は激しさを増し、拘束され、自由を奪われている俺は、どんな辛い仕打ちであろうが、忍従するしかなかった。

リクトさまの鞭が激しくなるにつれて、痛みも増大していった。勝ち組年下リーマンに黒革ドレスブーツで顔を踏まれ、鞭で打たれている年上の俺・・・その鞭は黒革手袋を嵌めた手で握られていて、痛い。

何か、不都合や粗相があって、罰を与えられている訳でもない。

リクトさまは、そうすることで、自己の勝ち組年下リーマンとしての「成功実績」を確認し、それに結び付く残虐な性欲を昇華している。つまり、リクトさまは、加虐性欲を存分に発揮することと、仕事で優秀な実績をあげることは、同値なのだった。

黒革ドレスブーツで顔を踏まれ、鞭で打たれる・・・その鞭は激しさを増幅している。

それはSMプレイというより、「拷問」であった。

リクトさまが俺を打つ鞭は痛い。この上なく痛い。

でも、自由を奪われ、生きる権利を、黒革手袋を嵌めたリクトさまの手に握られている以上、どんな痛みでであっても、受け取ることしか、なかった。抵抗はできなかった。

やがて、鞭による苦痛は、俺にとって「苦痛を与えられることへの愉悦」となっていった。

喜悦に顔を歪め、💋の端からヨダレさえ、流している俺の形相は醜怪にリクトさまに見えたことだろう・・・

その醜さを処罰するかのように、黒革手袋を嵌めた手で握られたリクトさまの鞭は俺を否定するかのように、強さを増し、俺は苦痛という快楽に陶酔した。

いつもなら、俺を鞭で打ち、黒革靴や黒革ドレスブーツで俺の顔やカラダを踏み、蹴る行為によって、天を仰ぐほどに屹立したリクトさまの砲身は、俺が💋で頂き、リクトさまの崇高なザーメンを飲ませて頂けるのだが、この日は違っていた。

俺を鞭で打ちながら、鞭を握っていない方の手で自らの砲身をしごいた。やはり、こちらの手も黒革手袋を嵌めている。

やがてリクトさまの砲身は噴火し、夥しい量のザーメンが床にぶちまけられた。

それを4つ足の畜生のように、俺は這ってじかに舐め取った。

床にぶちまけられたリクトさまのザーメンを舐め取る間も、俺の後頭部には、リクトさまの黒革ドレスブーツが踏み置かれ、俺の背中は、リクトさまの黒革手袋を嵌めた手で握られた鞭で殴打されていた。



 リクトさまがイッた後、俺もリクトさまにイカセてもらえた。

リクトさまの崇高な砲身は俺の💋で発射し、ご褒美としてリクトさまのザーメンをありがたく飲ませてもらえるのに対し、俺のチンコは「汚いもの」として扱われ、リクトさまが素手でじかに触れることはなかった。

リクトさまと俺がじかに触れる個所・・・それは、リクトさまの砲身と俺の💋だった。

リクトさまは一日中履いた黒靴下で、俺のチンコを嬲った。

手で扱う場合も、素手ではなく、極薄黒ニトリル手袋だったり、黒革手袋を嵌めた手でイカセてくれた。

「不浄だから」というが、そうすることが、俺を喜ばせると知っているのだと思う。



 その日、リクトさまに、黒靴下で挟み込むようにしごいて、イカセてもらえた。

イッた後の俺には、リクトさまによって無造作にティッシュが箱ごと投げつけられ、俺はリクトさまに見られながら、冷笑を浴びながら、自身のチンコから出た白液をティッシュで始末した。



 こうした関係を、かれこれ10年続けている。

年下のリクトさまは、相手を征服し、蹂躙する性分を、仕事にも生かし、責めのビジネスを展開し、結果、異例の速さで出世し、年上の部下を傘下に置いている。

リクトさまは、そのことを「昇進」ではなく、「征服」と呼んでいる。

つまり、俺の「右寄り思想」で、男相手に性的蹂躙を加え、自分の意のままに処遇できる立場に就くことが、昼間のビジネス社会でも成功に繋がっている・・・

「いい仕事」が成約できた時、エジキという被征服民を残虐にイタブり、苦痛と恥辱を与えることが普通にできる「勝ち組年下リーマン」の特権が、強く認識される。

事実、高額な契約を締結した時のリクトさまの黒革靴は威厳が備わり、黒光りが増す。爪先で俺の顔を踏んでくださる時も、いつもより痛いと感じる。

だが、その痛みには、苦痛という快感がついている。

このホームページの「思想」のコーナーに大きな影響を受け、薫陶され、人の上に立ち、征服し、被征服民に成功者の黒革靴を舐めて磨かせて、黒い靴下を嗅がせる・・・

そんな右寄り思想の「勝ち組年下リーマン」が育ってくれたことの「至福」が「苦痛という快感」に加味されている。



 リクトさまとの関係はいまでもつづいている。

賎民の部屋に2人で行って、黒革靴を舐めさせているし、リクトさまがウチへ降臨なさるときは、全裸、目隠し、大音量のヘッドホンで、俺の顔にリクトさまの黒革靴が蹴り込まれることで、俺のすぐ前にリクトさまが降臨していらっしゃることがわかる、という儀礼からの残虐な責めが始まる「流れ」も続いている。

何人かいるリクトさまのエジキのうち、俺は、リクトさまを勝ち組・征服者へと思想的薫陶を与えた「別格」として、特別扱いされている。

リクトさまの残虐な趣向の対象となる回数が、他のエジキより多いらしい。

俺は、というと、成功している「勝ち組年下リーマン」であるリクトさまの前で、全裸でリクトさまの黒革靴を舐め、黒靴下を嗅がされ、そのあとで鞭やディルドで残虐に責められることに、この上ない悦びを感じている。

ゲイにおける「右寄り思想」にいたく共感してくれて、性的なことでも、昼間のビジネスシーンでも、「征服者になる」ことに愉悦を見出してくれたリクトさま・・・俺は、その残虐な性行為のエジキとなれる喜悦・・・

「右寄り思想」に感化され、人を征服し、被征服民の生殺与奪の権を掌握し、意のままに処遇することを実践してくれている「勝ち組年下リーマン」に征服されることに、深い陶酔感がある。

こういった「勝ち組年下リーマン」」が出てくれたこと、このコーナーの収穫である。

リクトさまのエジキとして、末永く残虐な責めを受けつつ、リクトさまが、征服者として学ぶ「帝王学」の、教材でありたい。



 リクトさまの黒靴下の管理は俺に与えられた役目である。

たいへん名誉なことなので、俺は征服してもらえる感謝を痛感して、丁寧に手洗いしている。

リクトさまが泊まってくださり、ウチから出社される時、リクトさまの足に黒靴下を履かせる恩恵も享受している。

黒靴下を履かせ終わると、リクトさまとともに、トイレに行き,リクトさまの排泄に立ち会っている。

リクトさまの排泄が済むまで、俺はリクトさまの前にひれ伏し、黒靴下や、崇高な砲身を舐めさせていただいている。

俺の口舌奉仕を感受しながら排泄を済ますリクトさま・・・

俺は、その尻をペーパーで拭き取らせていただいている。

リクトさまの命令ならば、リクトさまの排泄直後のアナルを、ペーパーではなく、舐めて拭き取ることもできるのだけど、リクトさまが、そこは望まない。

でも、近いうちに、俺が書いた、浣腸とディルドの責めをやりたいという。

リクトさまに浣腸され、リクトさまに見られながら、ブザマに排泄する・・・

俺が垂れ流した排泄物は賎民によって始末される。

この責め、すごく楽しみにしている。











リクトさまとの「あるプレイ画像」のうち、比較的穏やかで、このホームページに掲載しても、不快に思える 人がいないと、判断したものを、「ギャラリー No.21」に掲載している。






賎民論



3人でプレイする・・・いわゆる3Pという行為で、大多数のゲイが経験していると思う。



そうではなくて、実際にプレイを楽しむのは2人なのだけど、プレイが行われる空間には、もう1人、というか、もう1匹がいる。

そんなプレイというか、遊びではない真剣な行為、経験したことあるし、特に男同士のSMプレイには、良き志向であると、俺は考えている。

そこには「身分」という概念があり、人間とは扱われない「賎民」という、不可触な穢れた民の存在がある。

SMを楽しむ・・・責める方は己が与える苦痛に喘ぎながらも、喜悦に酔うマゾヒストを愛情を以て虐待する。マゾヒストは、苦痛を与えてくれるサディストを「皇帝」と仰ぎ、敬愛の情を持って、その苦痛を享受する。

サディストの行為は残虐に見えるが、マゾヒストを喜悦に狂わせるための、「相手を満たす行為」なのであり、それぞれの性的嗜好を満たし合い、楽しむことができる。

人間として扱われない賎民・・・SMプレイを楽しむことができる高貴な2人に侍り、仕えながら、プレイすることはない。

不可触であるが故、高貴な2人と、賎民が、じかに触れることはない。

賎民は着衣など、なくて、高貴な人間の前で、常に裸で、ブリーフさえ、許されない。

これからプレイを楽しむ高貴な人間2人はスーツをバシッとキめ、ソファーに座り、足を絡ませて見つめ合い、キスをする。

スーツをキメてキスして絡んでいる人間の足元で、全裸の賎民は這いつくばって、これからSMプレイを楽しむ貴人の靴を舐めて磨く。たまの気まぐれで、貴人の黒革靴が賎民の顔を蹴ることがあると、賎民は、たどたどしい言葉遣いで、礼を述べる。その発声さえ、卑賎である。



マゾヒストの奉仕で、サディストが射精する場合、サディストはフィニッシュ時に、敢えてマゾヒストの口舌や手指を謝絶し、ザーメンを床に放出することがある。

コンクリートに放出された高貴なサディストのザーメンを、賎民は畜生のように這って、直接口で舐め取る。

苦痛を与えるサディストが依然スーツ完着なのに対して、責めを受けるマゾヒストは、あらわに全裸にひん剥かれても、黒い靴下だけは着用している。プレイの時、黒靴下を脱がないのは、高貴な男同士のプレイ時におけるマナーであり、嗜みである。

黒靴下はエロビキニと同等か、あるいはそれ以上の重要なファクターである。

賎民はプレイを楽しむ人間の足元に這いつくばっている。もちろん、靴下など許されていない。

鞭を振るうサディストの黒革靴を舐め、苦痛の快感に喘ぎながら、足をバタつかせて身をよじるマゾヒストの黒靴下の足を顏で受ける。



賎民が仕えることが必須となるのが、SMでも、特に排泄が絡むプレイである。

ブランコにV字型に縛られ、アナル丸出しで責めを受けるマゾヒスト・・・天井から降ろされたX字型の革帯は、マゾヒストを、宙吊にし、その肢体は革帯に完全に拘束され、サディストにどんな責めを受けようが、抵抗できない。

ブザマに露呈したマゾヒストのアナルに、サディストは、黒いニトリル手袋を嵌めて、防臭マスクを装着し、ピストン型の浣腸を施し、排泄できないように、ディルドで栓をする。

額に脂汗を流し、苦痛に忍従するマゾヒストの乳首は激痛を伴うクリップで挟まれ、そこへめがけてサディストは熱蠟を滴らせる。

激痛という快楽の中にいるマゾヒストは黒い靴下の足で賎民の顔を蹴ることで、その愉悦を増幅させる。

やがてサディストは許しを与え、マゾヒストのアナルを塞いでいたディルドの栓をひと息に抜く。

サディストに見られながら、マゾヒストは大量に排泄する。

その排泄物は・・・当然、賎民が片付ける。



入浴し、甘いムードで事後を楽しむ高貴な人間・・・

それに対して人間以下として存在する賎民は、拘束具を外したり、鞭や縄を片付けたり、サディストによって使われた蝋燭の「したたり」を拭き掃除したり、床に夥しく散乱した高貴な人間の排泄物をありがたく始末させてもらっている。

そこにあるもの・・・「身分」とか「出自」という、人間に生まれ持って具わっている「属性」であり、けして変えることも、捨てることもできない。

賎民を男同士のSMプレイに侍らせる・・・楽しみが倍増するし、プレイ後の片付けが不要な分、楽だ。






不良と黒ナイロン靴下



先日、黒靴下フェチという20代前半の若者が訪ねてくれて、一戦交えたが、その彼が「黒ナイソ」と言うのに、少なからず違和感を覚えた。

俺にとっても、俺以外のナイソ愛用者の大多数が「ナイロンの靴下と言えば、黒が常識であるはずである。それを敢えて「黒ナイソ」と表現するのは、例えば、「老いた老人」とか、「黒い黒板」と言っているようなもので「表現の重複」と言うか、「無駄な言葉遣い」と思われてしまうのである。

ナイソは黒いものであり、黒以外の、ネイビーとか、グレイのものを、「紺ナイソ」「灰色ナイソ」などと呼べばいいと感じている。そのほうがしっくりくる。



今の若い人には想像もつかないだろうが、昭和40年代の終わりから50年代は「ナイソの揺籃期」で、スーパーの紳士用品売り場や駅前のカジュアルな服屋で普通に買えた。

しかも、回転する円筒形の吊り下げ型陳列台に普通の厚さのカジュアルソックスと並んでいて、「3足 1000円」という売り方だった。

今のように、ネットで探して買う、なんてしなくても、(第一、ネットはおろか、携帯電話もなかった)街中でいとも簡単に入手できた。

もっとも今のように市民権は得ておらず、「ダサい」とか、「オヤジ靴下」と呼ぶ「分かっていない輩」も、かなりいた。

「ナイソ」なんて言葉もなく、「黒いナイロンの靴下」といっていた。

履く人も限られていた。

今ではリーマンも、スーツ、黒革靴に合わせてナイソを楽しんでおられるが、その当時はリーマンじゃない男が好んで履いた。

ホスト、バーテンなど「水商売に従事する男」つまり、「男であることを武器にするいきざまの男」に黒いナイロンの靴下は愛好された。



そしてもう一つ、黒いナイロンの靴下を好んで履いたのが、不良という生き方を選んだ10代の青少年たちであった。



そんな黒いナイロンの靴下が普通に買えて、不良、ヤクザ、右翼団体の構成員、ホストといった「普通じゃない男」が好んで黒ナイロンを履いた時期、俺は大学生になり、横浜で暮らし始めた。

大学一年生の時、バイトの面接でノリヒデという同じ年の男子と知り合った。

面接後、意気投合した俺たちは、酒買い込んで飲もうということになり、酒とツマミを買って、俺のアパートへしけ込んだ。

六大学の学生であるノリヒデは、温和だったが、酔いが回るに連れて、高校時代のことを語った。

ノリヒデは高校生の時、名うての不良だったという。

高校3年の2学期から猛勉強して、有名私立大に進学したという。

高校生の時、アイパーで髪をリーゼントにして、中ラン、ボンタンといういでたちで通学していたという。その打ち明けは俺の「不良好き」というフェチ心に大きく刺さり、

「目の前に元ツッパリがいるんだ」

という感覚は、俺の焦燥感を煽った。俺は、そんな感情の昂ぶりを携えて、ここぞとばかりに、ノリヒデに質問しまくった。

 「じゃあ、ナイロンの靴下、履いた?」

 「もちろん、履いたよ」

 「何色?」

 「紺もあったけど、黒が多かったな」

 「長さは?」

 「圧倒的にロングが多かった。電車とかで足組んだ時、脛が出てるの、カッコ悪いからナ」

 「今日、ナイロン靴下、履いて行こうって思うわけ」

執拗な問いかけを矢継ぎ早に浴びせても、ツッパってたことが、手柄か勲章であるかのように、ノリヒデはきちんと答えてくれた。

 「姉が洗濯してくれてタンスの決まった位置にしまってあるんだよ。俺は朝、そこから取って履くだけ、今日はナイロン靴下かぁ、って感じ」

 「ナイロン靴下じゃないことも、あったの?」

 「そりゃそうさ、ナイロン靴下しか履かないって訳じゃなかった。普通の黒靴下も履いたよ。ナイロン靴下が多かったけど」

俺の質問はしつこかったはずなのに、ノリヒデはきちんと答えてくれた。そこには、黒ナイロンを履いたことを誇らしく語る姿勢さえあった。

 「何故、ツッパリって、黒いナイロンの靴下、履くのかな?」

 「そりゃ、相手とタイマン張る時や、軟弱な奴に蹴りブッコむ時に、黒いナイロンの靴下の方がサマになるからだよ。第一、ヤキいれた相手の顔を土足で踏んだ時、普通の靴下履いてたらカッコ悪いジャン。相手の顔を踏む俺の革靴とボンタンの裾の間にナイロンの靴下がのぞくのがいいのさ」

 「ノリヒデも革靴で相手の顔を踏んだ?」

 「やったよ」

 「蹴りもブッコんだ?」

 「やったよ」

「黒いナイロンの靴下、履いてた?」

 「そうだね、履いてたな。喧嘩とか、ヤキ入れとか・・気合入れる場面ではいつも黒いナイロンの靴下、履いてたな」

 「ヤキ入れた相手に、革靴舐めさせたりした?」

さすがに、この質問は訝られると思ったが、箍が外れてしまったような俺は、ヘンに思われてもいいと腹をくくり、聞いてしまった。

そんな俺を怪訝な眼で見るでもなく、ノリヒデは答えてくれた。

 「先輩には舐めさせてる人もいて、そんな場面に立ち会ったこと、あるけど、俺個人は舐めさせたことは無いな。踏む、蹴るまで」

 「黒いナイロン靴下で相手の顔を踏んだこと ある?」

 「あるよ」

普通ならしてはいけないという気持ちになり、押さえるだろう問いも、目の前に元ツッパリがいて、酒飲んでる状況で、俺は歯止めが利かなくなっていた。

 「軟弱な奴にヤキ入れて、革靴やナイロン靴下で、そいつの顔を踏んだ時、チンコ勃った?」

ややもすると俺がホモだってバレるかもしれない質問にも、ノリヒデはきちんと答えてくれた。

 「チンコ勃ったかどうかはともかくとして、興奮ってか、高揚感はあったな」

続いて発したノリヒデの言葉は俺の理性を完全にマヒさせた。

 「右翼の街宣カーに乗せてもらった時も、興奮したな」

 「右翼の街宣カー、乗ったことあるの?」

 「あるよ」

 「上に立った?」

 「もちろんだよ」

 「そん時も黒ナイロン履いてた?」

 「履いてたよ、気合入れる状況じゃ、いつも黒ナイロンさ」

欲望の奔流が勢いよく溢れるのを禁じ得なかった俺は、タンスの引き出しから黒いナイロンのハイソックスを取り出すと、ノリヒデに渡し、

 「久しぶりに履いてみてよ」

って奨めた。

ノリヒデは黒いジャージの裾を膝までたくし上げると、両足を黒ナイロン靴下で覆った。皮膚であるかのような極薄の黒ナイロンが足の稜線をなぞっていく感覚は、ノリヒデに高揚感を蘇らせたようだ。

黒ナイロン覆われたノリヒデの足に頬を付けてじゃれつく俺を気味悪がるでもなく、ノリヒデは言った。

 「あの日が蘇ってくる感じだ」

 「お願いがある」

 「何?」

俺は普通なら言えないことでも、黒ナイロンを履いた元ツッパリを前に機を逸したくない一心で言った。

 「黒ナイロンの足で、俺の顔、踏んでくれ」

ダメで元々の気構えがあったけど、ノリヒデはしてくれた。

そこには黒いナイロン靴下で武勲を挙げてきた感覚が沁み込んでるのだろう。

 「ツッパリにヤキ入れられたかった、やっと叶った」

という俺の醜態を気持ち悪がるでもなく、ノリヒデは黒いナイロンの足に段々と力を込め、俺の顔をグリグリと踏んだ。そこには、ツッパってた日の想いが去来していたのだろう、黒ナイロンの足で俺の顔を踏むノリヒデの顔には冷笑と愉悦の入り混じった表情があった。

俺は恥じも何もかも捨てて、股間のいきり立った竿を出し、チャンスを逃したくない気持ちから、ノリヒデに黒ナイロンで顔を踏まれながら、自己の竿をしごいた。

黒いナイロンの靴下で顔を踏まれるという「ヤキ」と、チンコをしごくという性的行為・・・それを結び付けてる俺・・・ ノリヒデの見てる前で堂々と射精した。

ノリヒデはそんな俺に奇異の眼を向けるでもなく、

 「気持ちよかったか?」

と聞いた。

 「顔踏まれると性的に感じるんだね」

 「ああ、黒いナイロンの靴下履いた足なら、なおさら」

 「俺は黒ナイロン履いて軟弱な奴、踏んで楽しんでたけど、性的なものには、あまり結びつかなかったな。ただヤキ入れる奴を取り囲んで、先輩がそいつに土下座させて、革靴舐めさせるシーンを見た時、興奮したな。おっ勃ったよ」

 「立場をわきまえさせる意味で、靴以上のものも舐めさせたいと思った?」

 「ああ、思ったよ」

その時、ノリヒデの眼が一瞬光った。

ノリヒデの黒ナイロンの足に頬ずりしながら、俺は言った。

 「俺、ノリヒデにヤキいれられたい」

 「オマエ、ホモでマゾなの?」

俺は恥ずかしげもなく頷いた。

そんな俺にノリヒデは優しかった。

 「いいゼ、ヤキ入れてやるよ。俺はホモかどうかわからねぇけどな」

 「ありがとうございます」

俺は黒ナイロンのノリヒデの足にむしゃぶりついた。

 「俺の願いも適えてくれ。土下座して革靴で踏む時、その前に俺の革靴、舐めてくれよ。一度やってみたかったんだ」

 「ぜひ舐めさせてください。その先も舐めます」

 「そこは、なりゆきで・・・」



人の気配のない夕暮れ時の古びた公園、トイレの物陰に、二人は立っていた。

俺がラフなジャージなのに対して、ノリヒデはヤキ入れの正装というべき気合の入った格好をしていた。

中ランに2タックのパンツ、パンツの裾は黒光りするエナメルトンガリ靴にダボってかかっていて、ヤキ入れの厳かな儀礼に際して、ノリヒデが履いている靴下がうかがい知れない。

しかし黒いナイロンのハイソックス意外に考えられなかった。

大学生になった今、派手なリーゼントは無理でも、アイパーをあて、サイドを流してリーゼントをキメていた。

白いマスクで口と鼻を覆い、そのことが却ってノリヒデの鋭い眼光を際立たせた。

素手に木刀を持っている。

 「あの頃が甦ってくるようだ」

と言わんばかりに、ノリヒデは木刀を右手で持ち、左手の掌に小刻みにあてて、俺に近づくと、俺の腹や背中に見舞った。

もちろん本物の乱闘はこんなものではなく、俺を木刀で打つには、かなりの手加減があったのだろうが、それでも俺は痛さを感じて、のけぞって倒れた。

その俺の顔をノリヒデのテカテカのエナメル靴が踏みにじり、木刀による打擲は続いた。

 「どうすればいいか、分かってるよナ」

ノリヒデの言葉は乱暴だった。

俺の顔を踏むノリヒデの黒エナメルトンガリ靴は俺の顔上からどけられ、鼻先に突き出された。

ヤキを入れられ、そのことでノリヒデの忠実なる配下になることを誓うかのように俺はノリヒデのトンガリ靴を舐めた。

靴とズボンの裾には、妖しい光沢の黒ナイロン靴下が威厳を示していた。

黒エナメルのテカテカの黒光り、それに沿う黒ナイロンのスケスケ感のある黒光り・・・ツッパリの王道という姿のノリヒデに、ヤキを入れられている俺は、完全に降伏し、配下に納まって絶対服従を誓うことを態度で示すように、ノリヒデの靴を舐め続けた。

ノリヒデは、鉄柵に寄りかかってタバコを吸いながら、懸命に自分の靴を舐めて磨く俺を見下ろしながら、その表情には、ヤキを入れ、征服した事への満足感と邪悪な喜悦があった。

ノリヒデの黒エナメルトンガリ靴を舐め、覗くように威光を放つ黒ナイロン靴下に鼻と唇を押し当て、隷属は続いた。

征服した者の優越感と邪悪な愉悦を時間を掛けて味わうように、ノリヒデは黒エナメルトンガリ靴で俺の顔をグリグリと踏みにじった。

ズボン裾をかすかに上げては、履いている黒ナイロン靴下を俺に誇示した。

ツッパリにヤキ入れられ、完全に征服され、土足で顔を踏まれる痴態を見られる・・・しかもその足は黒エナメルトンガリ靴と黒ナイロン靴下という、ツッパリの権威の象徴に覆われている。

俺は絶対服従を誓い、ノリヒデの足元にひれ伏し、ノリヒデの黒エナメルトンガリ靴を舐め、黒ナイロン靴下に唇を押し当てた。

ノリヒデの、俺への顔踏みは、ヤキから、臣下として認める行為へと昇華した。

いつぞやのようにノリヒデに顏踏まれながら、俺はチンコを露出し、扱いた。

が、今回はノリヒデに黒靴で制止されてしまった。

怪訝に思い、キョトンとしてると、ノリヒデの嬉しい発言があった。

 「俺を先にイカセてくれよ」

靴を舐めて磨いたら、その先も…という言葉が引っかかっていて、さっき、靴を舐めてる俺を見下ろし、蔑んでる時、性的興奮を強く感じて勃起したという。

俺はノリヒデの前に正座し、ノリヒデの、天を仰ぐほどに屹立した砲身を口で戴いて、ザーメンをありがたく飲ませてもらった。

よほど、ヤキ入れた相手に黒靴を舐めさせることに強い衝動を受けて、開眼したのだろう、奉仕させてもらった礼を込めてノリヒデの足元に這い、靴を舐める俺を見下ろすノリヒデの顔には、凄みのある冷笑があった。

そののち俺は、ノリヒデの黒エナメルトンガリ靴の履口で口と鼻を封じられた。

ノリヒデの足のニオイが風格として鼻孔を責めてきた。

俺はそのニオイを楽しむように、口と鼻を塞ぐノリヒデの黒エナメルトンガリ靴を手で押さえ、顔を押し当てた。

そんな俺を訝るでもなく、ノリヒデは石段に腰を下ろすと、黒ナイロン靴下の両足で、挟むように、拝むように、俺のおっ勃ったチンコをしごいた。

ツッパリの黒靴で鼻と喉を刺激され、権威の象徴ともいうべき黒いナイロンの靴下の足でしごいてイカせて貰えた。

ツッパリにヤキを入れてもらって、その流れが性的行為に辿り着く・・・俺は理想としてきたことが、比較的早く実現したことに満足した。

ノリヒデは相手に自分の黒靴を舐めさせることが、よほど気に入ったのだろう、俺にヤキ入れる時は、必ず黒靴を舐めさせた。

もちろん、ヤキ入れとかじゃなく、普通に黒ナイロン靴下でプレイすることも、全くなかったわけではない。

俺はノリヒデが連履きした黒ナイロン靴下を口に詰められたり、チンコに被せられながら、イカされたこともあった。

しかし、プレイの前にノリヒデの黒革靴を舐め、ノリヒデが履く黒ナイロン靴下に鼻と唇を押し当てるのは毎回必須だった。



通っている大学は違ったが、同じ年齢、同時期に入学し、同時期に卒業した。

それまで、2か月に一度くらいの頻度で、ノリヒデにヤキを入れてもらい、ノリヒデの征服欲と重なった加虐性欲を満たし、自己の被虐の陶酔をあじわった。

卒業と同時に自然消滅のような形で、ノリヒデとの連絡は途絶えたが、人伝に税務関係の仕事に就いて、結婚もして、きちんと家庭を築いていることを聞いた。

その裏で、右翼団体との繋がりは持ち続けたらしい。



 ナイロンの靴下フェチのリーマン、ここまで読んでくれてありがとう。

スーツをオシャレに着こなし、小粋な黒革靴を履き、その足元に黒ナイロン靴下をのぞかせている若いリーマン・・・「いいなぁ」と思い、見とれてしまう。

このホームページを通じて会ったリーマンにも黒ナイロン靴下をプレゼントしたことがある。

今の若いリーマンにとって、黒ナイロン靴下は「エロカッコいい」代物になった。

フェチの有無にかかわらず、ゲイ・リーマンなら「たしなみ」として、黒ナイロン靴下を1足は持っているべきだと聞く。いい時代になったものだと思う。



俺が黒ナイロン靴下を知り、その妖しい黒い光沢の虜になった初めの頃、黒ナイロン靴下を履く人は「普通じゃない人」に限られていた。ヤクザ、ホスト、男で水商売をなさる御仁・・・そして、不良というか「ツッパリ」・・・

俺はツッパリの履くナイロン靴下に抑えきれないような憧憬、焦燥を強め、足元を黒革靴、黒ナイロン靴下で固めた不良に顔を踏まれ、人権を蹂躙された「ヤキ」を入れられたいと、切望した。

大学一年生・19歳という「比較的早い時期」にノリヒデに出会うことで、その願いは適えられた。

ノリヒデがホモだったかは、分からない。

男に砲身をしゃぶらせ、相手の男のチンコを黒ナイロン靴下の足でイカせたことは、ホモということになるのかもしれない。

でも「黒ナイロン靴下を履いて、タイ張る男にヤキいれた」感覚と、俺は捉えたい。

 「何故、ツッパリは黒ナイロン靴下を履くのか?」

という俺の問いに

 「相手に蹴りブッコんだ時、サマになる」

と、ノリヒデは答えていたではないか・・・

ツッパリが黒ナイロン靴下を履いて、ヤキを入れる。ヤキを入れられた者は征服され、絶対服従を誓う証として、征服者の黒靴を舐め、黒ナイロン靴下を嗅ぐ。

何とも美しい光景だと感銘を受ける。

黒ナイロン靴下を履いてヤキ入れることは、男色SMに発展していく。しごく当然の流れがと言える。

そうした不良は黒ナイロン靴下を履くのに、仁侠というか、男気のような心構えを、当時、持っていた。

男の体面を賭けて、黒ナイロン靴下を履いていた。



いま「エロカッコいい」と黒ナイロン靴下を履いている若いリーマン・・・その足元は、確かに「エロカッコいい」し、どんな気分で履こうが、自由である。

ただ、黒ナイロン靴下を履く源流には、男色SMに繋がりゆく「ヤキ」があり、男気を賭けて履いた不良がいたことを、「かすか」で構わないから、記憶してくれると、幸甚の至りである。