水商売の青年
雑居ビルの3Fに友達が営むジャズバーがあり、好きでよく行っている。
友達がやっているバーは普通の店なのだが、その雑居ビルに入居する店のほとんどは女性が接客し、色香を提供する、いわゆる「ピンク系」の店である。そのテの店はボーイとして黒服を着た男の従業員がいる。ボーイは接客嬢より早く出勤し、掃除し、氷を割り、チャームを用意し・・・と、開店前の準備をする。
とある宵、俺は友達のジャズバーに行こうと、その雑居ビルのエレベーターで、そうしたボーイと同乗した。20代前半くらいだろうか・・・髪をリーゼント風にまとめ、眉を吊目気味に細く整えている。典型的な「ヤンチャな水商売男」だった。
エレベーターのなか、2人きりだった俺は、とっさにバッグからハンカチを取り出すと、ボーイの前にしゃがみ込み、ハンカチでボーイの黒革靴を磨いた。
突然の俺の所業にも、ボーイは狼狽するでもなく、俺の「靴磨き行為」を見下ろしていた。アゴをしゃくって俺に合図した。それが「ついて来い」の意味だとすぐに分かった俺は、友達のジャズバーがある階は通過して、ボーイについて、さらに上の階へ進んだ。
開店前のクラブの店内は俺とボーイの二人だった。エレベーター内での「靴磨き行為」によって、立場はお互いに了解済みだった。
ボーイはソファーにどっかと腰を下ろすと、足を組んだ。俺が跪くと、ボーイは足を俺の鼻先に突き出した。目の前にあるボーイの黒革靴と、黒いリブソックスは俺にとって威圧的だった。
どうすればいいのか、理解している二人だった。
俺は年下でチャラいボーイの黒革靴の足を両手で恭しく押し戴くと、黒革靴の甲の部分に舌を這わせた。爪先、側面、踵と、俺は舌を移動させ、チャラいボーイの黒革靴を舐め清めた。黒革靴とスラックスの間には黒いリブソックスが存在感を誇示していた。リブソックスの凹凸の襞一つ一つにボーイの汗と足のエキスが沁み込んでいるのだろう・・・それはあたかも揮発性のある薬剤のように俺の鼻孔を刺激し、俺の興奮をより昂らせた。
ボーイの靴底で顔を強く蹴られた俺は、カーペットの床に仰向けに倒れた。俺の顔面はボーイに踏みつけられ、その黒革靴には、ぐりぐりと力が込められた。
顔を踏み覆う黒革靴の隙間からボーイの表情がかろうじて見てとれた。自分より年長のものを足下に踏み置き、黒革靴でその対面を蹂躙することに、言いようのない喜悦を感じているのだろう、不気味な冷笑を浮かべている。
黒革靴に力を込めながら、俺が苦しむことに性的達成感を覚えているのだろう、ボーイはスラックスのファスナーから、いきり立った砲身を出すと、自らしごいた。
俺は必死になってボーイの黒革靴の踏みつけから脱出すると、ボーイの怒張した砲身を口に戴いた。ボーイの極限に達した砲身は俺の喉をつんざき、ディープスローを強要した。俺がむせようが、えずこうが、かまうことなく、ボーイの砲身は俺の口中で前後に暴れた。
濃い液体が俺の咽喉に流れた。俺はそれを飲み干すと、ボーイの砲身を最後まで舌で始末した。
ザーメンを飲ませてくれた感謝をこめてボーイの黒革靴にキスをした。
ボーイは黒革靴の爪先で俺の額を蹴ってくれた。年下のチャラい水商売男に嘲弄され、やり捨てられたことに陶酔感を覚えながら、俺は友達のジャズバーへ降りて行った。
浣腸とディルド
その夜は、幸也は、利晃お抱えの縄師によって、亀甲に縛られ、黒い革の帯が交錯したブランコに括られていた。
利晃の好みの黒いナイロンのストッキングは極薄で太腿までを覆い、同じ素材でできた長手袋は二の腕まで届き、縛を受ける幸也を淫靡に彩った。
ストッキングと長手袋以外を付けていない状態でブランコに仰向けに寝かされ、亀甲縛りを受けている幸也は、上昇する革帯に括られて、足は上がり、この特殊な造りの部屋の入り口に向かってアナルを露呈させていた。
特殊な部屋・・・幸也が利晃によっていつもの責めとは志向を異にする拷問を受ける時に使われる部屋・・・それは一切の飾りを配した何もない直方体の中だった。
あるものと言えばただ2つ・・・
いま幸也が戒めを受けているブランコと滑車の拘束装置
それと、床に穿ってある排水口・・・
刑罰執行官の残虐な拷問が激烈を極め、拷問を受ける罪人が、拷問に耐えながらも、不浄な体液や排泄物を放出してしまった時に、洗浄し、不浄なものを水で流すための排水口だった。
幸也の口に轡をかませると、縄師は退出した。
ほどなくして、廊下に乾いた靴音が響いた。間違いない、利晃の靴音だ。
今朝、利晃が家を出る時、幸也が履かせ、舐めて磨いた利晃のサイドジップ黒革ドレスブーツを間違えるはずはない。
特殊プレイ室のドアを開けて利晃は立った。紺色の地に白いストライプのスーツ、足は今朝、幸也によって奉仕された黒革ドレスブーツが光っている。ドレスブーツの中では、やはり今朝、幸也に履かせた黒い薄手のビジネスハイソックスが香っている。
コテを当て、アイパーを掛けたパンチの凄みのある髪型が、まだ24歳と言う年齢にも関わらず、利晃を大人びさせ、良き亭主であり、性生活では残虐なサディストとして、自分より10歳年上の同性の女房・幸也の持つ真性マゾヒズムを満たしていた。
利晃は3年になる幸也との同性夫婦生活において、いくら惨く責めても音を上げず、利晃の行為に喜び、感謝する幸也に、自己の残虐な性欲を満たすことができ、「こんなM男が出て来るのを待っていた」と、出会いの偶然に感謝していた。
ブランコの上で縛られ、開脚している幸也が、太腿までの黒いスケスケのナイロンストッキングと、二の腕まで届く黒いナイロンの長手袋なのを見て取ると、パートナーの淫靡な嬌態に欲情し、縛られ、抵抗できない幸也を貪った。縄目を受けた胸の、その縄の間に押し出されるようにはみ出している幸也の乳首を利晃は噛んだ。
パンチで固めた利晃の頭部が幸也の喉元から顎を刺激した。痛いほどに勃起した幸也の肉棒は、利晃の、黒革手袋を嵌めた手でしごかれた。
幸也がイキそうになるのを察知すると、利晃は手を離し、射精を許さなかった。それが何度も続き、その間じゅう、幸也は乳首を噛まれていた。
部屋の隅に置かれた椅子に腰かけると、利晃は隣の雑居房に監禁されている賎民に目配せした。
2匹の賎民はともに着衣を許されておらず、全裸のまま、利晃の前にひれ伏した。
1匹の賎民が利晃のドレスブーツを舐めるのに対して、もう1匹の賎民は、利晃の背後に回ると、利晃の顔に恭しく何かを装着した。
それは鼻と口を完全に覆う、硬質ゴムでできた防臭マスク
戦闘機のパイロットが操縦中に装着しているようなマスクだった。
賎民の奉仕を威圧的な雰囲気で黙って受けながら、利晃自身、黒革手袋をはずすと、極薄の黒いニトリル手袋を嵌めた。賎民からシリンダーを受け取ると、賎民に下がるよう合図した。
浣腸とディルド
シリンダーを手に、縛られ、ブランコに括られた幸也の傍らに立つと、利晃は黒いニトリル手袋で覆われた指を幸也のアナルに挿入して、感触を確かめた。
指を抜くと利晃はシリンダーの挿入口を幸也のアナルにブッ挿し、中の液体を余すことなく幸也の腹部へと注入した。
大量の浣腸液を流し込まれた幸也は、そのままアナルを黒いゴム製のディルドで栓をされ、そのディルドは抜けないように、結束バンドのような革紐で固定された。
幸也は額に脂汗を浮かべた。浣腸液がまわるにつれて、幸也の発汗は全身に及び、排泄できない苦しみに身をよじった。
轡をかまされた幸也の口からは、「あ」に濁点を付けたような、苦痛に歓喜する悲鳴が上がった。
猟奇的な目つきで幸也を見ると、利晃は苦しみの絶頂にいる幸也の両乳首をクリップで挟み、蝋燭を垂らした。
大量に浣腸された挙句、排泄が許されないで、更には乳首に強烈な苦痛を与えられ、熱蝋を垂らされる・・・それはまさに浣腸とディルドがもたらす「生き地獄」だった。
利晃のニトリル手袋で覆われた手が幸也のアナルのディルドを掴み、勢いよく抜いた。
幸也は利晃の見ている前で大量に排泄した。
浣腸という罰を与えられ、排泄を見られるという恥辱にまみれることも、幸也にとっては快感だった。
アナルから大量の排泄物を垂れ流す瞬間の幸也を利晃は美しいと見ていた。
再度、賎民が呼ばれ、幸也のアナルは湯で洗われ、床に流れた大量の排泄物は掃除され、始末された。
幸也の縛は解かれ、利晃にエスコートされるように、二人の寝室へ戻った。
浣腸とその後の洗浄で、すっかり不浄を除去した幸也のアナルは、利晃の、見事に屹立した砲身をいただいた。
顔には黒いビジネスハイソックスを履いた利晃の足が踏み置かれた。利晃の砲身でアナルをつんざかれながら、幸也は、顔を踏む利晃の黒靴下の足を両手で掴んだ。
年下の亭主の黒靴下はオスのエキスと汗が沁み込んでいて、それが黒革ドレスブーツという密閉空間で蒸れている。そのニオイにヴォルテージを最高にしながら、幸也は利晃の太い砲身でアナルを責められて泣いている。
自分より10歳下の、年下亭主が、逞しく責めてくれる・・・そのことが幸也は嬉しかった。幸也のアナルの中に利晃がブッ放すのと同時に、利晃にしごかれた幸也の肉棒は噴火した。
利晃の胸に幸也は顔をうずめながら、二人は眠りに落ちた。
リーマンたちのラバープレイ
初冬の夕暮れ時、都心から少し外れたF駅の駅頭で、亮太は純也を待っていた。
あたりはもう暗い。そして寒い。
亮太は黒革手袋を嵌めた手で、コートの襟を立てた。
SNSで知り合い、何度もメールをやり取りし、画像を交換し、プレイ内容を入念に確認した相手を待つ気持ちの昂り・・・そんな高揚感の中に、亮太はいた。
「本当にそんなことができる相手がいるんだ」
亮太が念じてきた、ある「特殊なプレイ」・・・その相手として、同じ内容を嗜好する人に出会えた喜びを改めて感じていた。純也との「特殊な一夜」を想像して、スーツの中、亮太は勃起していた。
「亮太さんですか?」そう声を掛けてきた青年は、画像を交換し合っていたので、純也とすぐに分かった。
33歳になる亮太が社会人11年目の男盛りリーマンなのに対して、25歳と言う若いリーマンの純也は、年齢の割には、何処か頼もしさが感じられた。スーツのやや派手なこと、サイドレースの黒革靴を履き、黒いナイロンの靴下を覗かせていること・・・仕事もやり手で、遊びも派手という感じのゲイ・リーマンだった。
顔を合わせるのこそ、初めてでも、いままでさんざん、メールをやり取りしてきた二人のこと、「はじめまして」という挨拶以外に、深い自己紹介など、必要なかった。
二人とも大きなバッグを提げてFホテルに向かった。バッグを持つ亮太の手が黒革手袋を嵌めているのに触発されて「僕も手袋しよう」そう言って、純也も黒革手袋を嵌めた。
亮太の足が黒革ドレスブーツを履いているのを素敵だという純也は「ドレスブーツのサイドファスナーを開けると、どんな靴下が出てくるのですか?」と、これから来る快楽を前に上気したような面持ちで尋ねた。
「君と同じ黒いナイロンの靴下だよ。膝までのハイソックスさ」
そう答え、ゲイ・リーマンの「嗜み」として、相手の黒靴下を気遣うことを怠ってないことを示した。
ホテルの一室に落ち着くと、亮太と純也はスーツ姿のまま抱き合ってキスをした。「特殊なプレイ」をメインディッシュとすると、その前菜のように、二人はお互いの黒革靴を愛玩した。黒革ドレスブーツを舐める純也に対して、亮太はその額をドレスブーツの爪先で小突いた。玉葱の皮を剥ぐように、スーツを脱がせ、ネクタイを外し、シャツをはだけて・・・純也がサイドレースの黒革靴を脱ぐと、すかさず亮太は手に取り、貪るように中を嗅いだ。若いオスのリーマンが今日一日、黒いナイロンの靴下とともに履いていた黒革サイドレースの靴・・・その汗が染みたニオイに眩惑した。
スーツのスラックスを脱いだ純也の足を見て、亮太は衝撃を受けた。
スラックスを履き、サイドレースの黒革靴を履いている時には自分と同じ黒いナイロンの靴下だと思っていたけど、その代物は、膝を通り越して太腿を覆い、陰部さえ包んでいた。透ける素材特有の黒い淫靡な陰翳が足と股間を全体的に覆っている。その黒い光沢のあるナイロン素材は、純也の、すでに痛いほどに屹立している若いエネルギーであふれている肉棒を隙間なくラッピングしている。
竿付きパンスト・・・純也は淫靡で、どこかセクシィな男物のパンストを履いていた。そのセクシィで淫靡な足に魅了された亮太は、純也の足元にひれ伏すと、メンズパンストに包まれた純也の足にキスした。
純也の足が亮太の顔を踏み、邪悪な笑みを浮かべると、踏む足に力を込めた。竿付きパンストの「竿」の部分を亮太が口に含むと、純也は快感に身をもだしながらも「ダメ、いっちゃう」と言って、亮太の尺奉仕を制止した。ナイロンの感触でいく事が二人の今夜の目的ではなかった。
リーマンたちのラバープレイ
黒革靴と黒ナイロンの前戯をひとしきり楽しんだ後、二人は頷き合って、特殊プレイの準備にかかった。
亮太が切り出した。
「ちゃんと、薬は服用したか?」
純也が答えた。
「はい、夜10時に効き目が出るように服用しました」
「俺も10時くらいに効いて来るはずだ」
二人はそれぞれに持ってきた大きなバッグから特殊プレイに使う装備を出した。それは全身を寸分の隙もなく包むラバーコスチューム・・・ラバーのキャットスーツ、ラバーの全頭マスク、太腿まであるラバーのストッキング、二の腕まで届くラバーのグローブ・・・それらのすべてが薄くても丈夫な黒いラバーの素材でできている。
知り合ってから、顔を合わせるのは今夜がはじめてであっても、最高のプレイを享受できるように、二人は何回もメールを交わし、お互いのラバーアイテムを確認してきた。
キャットスーツのファスナーは背中に付いていること
ストッキングは太腿まで覆うこと
グローブは二の腕まで届くこと
全頭マスクは口がふさがっており、ただ目と、呼吸のための鼻孔だけが穿ってあること
この夜のために二人が揃えたラバー装備はすべての点において、二人の基準を満たしていた。黒いラバーの全頭マスクに至っては、目の部分が、いくつかのドットで開けられているのも共通していた。
二人は一旦全裸になると、ラバー装備の装着にかかった。お互いの背中に回り、ファスナーを上げあった。ストッキングを履き、グローブを嵌めた時点で艶出しポリッシャーを塗り合った。二人をピッタリとラッピングする極薄ラバーは妖しくヌラヌラと、淫猥な黒光りを放った。
マスクを付ける前に、二人はビールを煽った。
始めて顔を合わせることへの乾杯の意味
少し酔った方が大胆になれるため
そしてたくさん放尿できるようにするため
「明日の朝8時まで、何があっても絶対にラバー装備を解除しない」
お互いに誓った約束を確かめ合うように見つめて頷くと、亮太と純也は全頭マスクを装着し、頭頂から爪先まで、寸分の隙もない黒ラバーのオブジェクトになった。二人のカラダから出る、いかなる体液も外部には漏らさない黒ラバーで密閉された狭小空間に身を置いて、二人は高揚していった。
ベッドに入ると、二人はラバーの全頭マスク越しにキスをした。お互いの口は黒い極薄で塞がれている。そのラバーの唇を重ね合った。
亮太のラバーグローブで密閉された手は純也のカラダをまさぐり、極薄ラバー越しに勃起が分かる肉棒をこすった。純也はカラダを寄せて、亮太に密着した。お互い、何処に触れても黒いラバーという格好で、足同士を絡ませ、胸を合わせた。黒くヌラヌラ絡む姿は、2匹の軟体動物の接合のようで、素肌のまま、求め合うのより官能的だった。
塩を掛けられ、溶けながら極限の快楽を追うナメクジのように、黒いラバーの2体のオブジェクトは絡み合い、大胆に求め合った。
誓いのビールが奏功してきたのだろう、二人とも抱き合い、お互いのエレクトした肉棒をキャットスーツの上からしごきながら、全身を隙間なく覆うラバー空間の中で放尿した。
尿は当然、全身を密閉しているキャットスーツと地肌の間に流れ、滞留した。
ラバーの全頭マスクで口も塞がれている二人は、くぐもった、かろうじて聞き取れる声で、キャットスーツの中で小便したことを告げ合った。お互いのラバー装備の中には、尿が貯まっている。ラバー装備の完全なまでの密閉性のために、絡んでいても相手の不浄に触れることはない。その感覚こそ、2人が望んでいたラバー完全装備の、言い仕入れぬ魅力だった。
とりわけ純也の興奮は高まりキャットスーツの中でお互いに尿を放出し、そのままため込んでいる感覚に陶酔した。
カチンカチンになった肉棒を、亮太に強くしごかれて、小便に続き、ザーメンも密閉空間の中に放出した。
純也はイッた後、しなだれつくように亮太に甘えた。黒いラバーの全頭マスクに覆われた頭部を亮太の胸に置いた。そんな純也の頭部を亮太のラバーグローブの手が撫ぜた。
イッてもまだ、思いは尽きぬかのように、純也は亮太を求め、全頭マスク同士でキスを交わし、しっかりと抱き合うことで、ラバーという名の第二の皮膚の感触を楽しみながら、まどろんだ。
リーマンたちのラバープレイ
薬の効き目は亮太に先に起きた。
朝のうち服用しておいた「お通じの薬」が亮太の下腹部に鈍い痛みを起こした。
「そろそろ出そうだ」
亮太が純也にそう告げると、二人の興奮はマックスに達した。仰向けに寝て、足を高く上げた亮太が、V時に開脚すると、純也は例のくぐもった声で言った。
「いいよ、思いっきりウンコしてよ。ブリブリっと。キャットスーツの中でウンコまみれになって!」
V字開脚した亮太のケツの穴がある位置には、純也の手があてがわれた。排泄の感触を純也に確かめられながら、亮太はキャットスーツの中で排泄した。
キャットスーツに覆われたアナルに、ラバーのグローブを嵌めた手をあてがう・・・それでも純也の手には、亮太の肛門から排泄物が出た質感が伝わった。
亮太は、排泄を相手に確認される喜びを感じ、純也は同じラバー完全装備の人が、キャットスーツの中でウンコにまみれている、その不浄をラバー完全装備が遮断してくれている快感を感じていた。
純也はまるで変質者のように猛り、亮太のキャットスーツの中で排泄物のある位置を手探りで探し当てると、それを掴み、亮太の太腿に塗りたくった。
ラバー完全装備の上からだったから、純也にはわからなかったが、亮太はキャットスーツの中で排泄物が純也によって塗られていく感覚に酔った。
排泄からほどなくして、キャットスーツの中で排泄物にまみれた亮太は、純也にしごかれてザーメンも中に垂れ流した。
射精後のけだるい虚脱感のなか、亮太は純也と抱き合ってしばしまどろんでいた。キャットスーツの空間の中、体液と排泄物が混ざっている。その感覚が亮太の性欲を萎えさせはしなかった。亮太と足を絡ませる純也も、その足を覆うラバー完全装備の下に、亮太の不浄な排泄物が存在し、ラバーをまとうことで、その不浄に接しなくて済んでいる感覚に陶酔していた。
抱き合い、まどろむうちに、今度は純也に薬効が来た。
亮太と同じように仰向けに寝て、足を上げ、V字に開脚した。
純也のラバーで覆われたアナルに、亮太は全頭マスクの鼻先と唇を押し当て、純也の排泄を感受した。
「ああ、この若いリーマンのキャットスーツの中は、俺と同じく排泄物でまみれているんだ」
その手ごたえに亮太は酔った。
キャットスーツの中の純也の排泄物に、全頭マスクで覆われた鼻と口を押し当て、排泄物のニュルニュルした感触を楽しんだ。
亮太の鼻と口はやがて純也の肉棒を刺激し、純也は二度目のザーメンをキャットスーツの中に放出した。
ラバー完全装備の中に、小便、ウンコ、ザーメンを貯め込んだ二人は、全身を完全にラバーでラッピングしているからこそ、相手の不浄に触れない感覚、排泄物を使うプレイの面白さを味わいながら、相手の排泄物の感触をラバー越しに楽しみながら、抱き合って朝まで眠った。
朝8時、二人は目を覚ますと、浴室でラバー装備を解いた。
浴槽に湯を張り、そのなかでラバー装備を入念に洗った。匂いの強めなボディソープで何度もお互いのカラダを洗い合った。水分の完全に切れないキャットスーツを防水加工のケースに格納すると、来た時と同じようにスーツをキメた。
そこにいるのは社会の第一線で働くビジネスマンであり、排泄物のなかで絡み合う特殊な嗜好を共有していることなど、考えも及ばないスーツリーマンだった。
黒革手袋同士の手で握手し、「ありがとう、望んでたプレイができて、最高だった」「こちらこそよかった。またやりましょう」笑顔を交わしながら、二人はホテルを後にした。